過去記事の再アップです(一部修正済)
*初めに、断っておきますが、僕は韓国に恨みがあるわけでもなく、悪意を持っているわけでもありませんし、
ただただ、自分の愛猫の事を考え、ロイヤルカナンについて純粋に心配しているだけです。
「ロイヤルカナン」はフランスが本社のペットフード製作会社で、世界92カ国に製品を輸出し、15の工場を持っており
日本でも、動物病院の販売棚を見ればロイヤルカナンがあり、「病院食」 「療養食」としての部分がかなりあります。
あやちかも、ちょっとぽっちゃりしていたので、ダイエット食として使っておりました。
最近の調べによると、動物病院食の国内シェア65%とシェア率は高い状態。
そんなロイヤルカナンですが、
過去の発表において、2014年9月に、驚くべき報道がされました。
以下、中央日報より抜粋
世界的なペットフード会社の仏ロイヤルカナンが2日、650億ウォンを投資し全羅北道金堤(チョンラブクド・キムジェ)にアジア初の生産基地を作ると発表した。全羅北道との業務協約締結を翌日に控えた1日、ソウルのロイヤルカナン韓国支社でルイク・マト代表に会った。彼は現在アジア太平洋地域担当で、来月1日にフランス本社代表に就任する。
――日本やオーストラリアを抜いて全羅北道金堤が選ばれた。
「韓国はすべての条件をバランス良く備えた投資先だ。交通・通信のようなインフラがしっかりしている上、教育水準が高く技術の優れた労働力を適切な賃金で雇用できる。金堤は群山(クンサン)のような輸出入港が近いながらも原料を周辺地域から調達しやすい農村地域だ。その上自治体の支援がしっかりしていた」
――アジアで初めての工場なのか。
「中国にロイヤルカナンの工場があるが中国内需用だ。金堤工場は生産製品の80%以上を日本、オーストラリア、ベトナムなどに輸出する予定だ。アジア初の生産基地と見れば良い」
マト代表は「海外にすでに12カ所の工場があるが、アジア生産基地は絶対に必要だった」と強調した。ペットのえさにペットフードを与える割合は韓国が40%、中国が16%しかないため成長可能性が非常に大きいということだ。
――地域経済にどの程度役立つだろうか。
「直接雇用人員は70人余りだが間接効果ははるかに大きい。原料も韓国で調達し、アジア各地の顧客が工場を直接見るために金堤を数えきれないほど訪問するだろう」
――ロイヤルカナンのブランドは見慣れないが。
「大型マートで消費者が直接購入できる製品ではないためだ。獣医師や飼育士のような専門家が顧客に販売する。ペルシャ猫の子猫用、成長期のダックスフント用など460種余りの製品の中から選ぶには専門家のサポートが必要だ」
――とても制限的な販売方式ではないのか。
「スニッカーズ、M&Mなどのチョコレートで有名な親会社のマースグループの年間売り上げ330億ドルのうちロイヤルカナンの割合が40%で最も高い。手術や薬品ではなく栄養バランスを整えたペットフードでペットの病気を予防し治療するというコンセプトで成長中だ。韓国工場も大きくなるだろう」
つまり
「韓国がアジア初のロイヤルカナンの生産基地になる」
ということです。
しかも、生産製品の20%は自国の韓国へ、80%以上を韓国を除いた日本などのアジアに輸出する予定だと言っております。(現段階の2019年では、そのパーセンテージは変わっていないようです。)
僕としては、ロイヤルカナンの企業哲学は、犬や猫を熟知し、尊重することではなかったのか。。。
と残念に思っております。
昨今、中国の食に対しての危険性は認知されていると思います。
・毒入り餃子事件
・ミルク・メラミン混入事件
・中国の粗悪なペットフードが原因によるアメリカのペット大量死事件
儲けるためなら、他人そして全ての生き物の事を考えない衛生管理のずさんさと倫理観のなさは皆様もなんどもニュースで見ているでしょう。
一方、韓国ですが、韓国の汚染された食品が、日本にもたくさん輸入されています。
・韓国産に牡蠣・ムール貝・ホタテなどの貝類が、人糞などに汚染されている(2010年11月にアメリカにて韓国産の牡蠣の食中毒で3人死亡)
・大手食品の粉ミルクからカエルの死骸
そして、
韓国は犬を食べる習慣のある国だ
犬を食べる文化のある国で、犬の為のペットフードを作る事が出来るだろうか
韓国では、ペットのごはんに、ペットフードを与える割合は40%しかありません。
一方、日本では90%以上です。
こんなペットフード給餌割合が、40%しかない、ペット後進国である韓国に安全で安心なペットフードを製造できると思いますか??
昨今の、微妙な間柄えあり、日本人なら何をしてもいいというお国柄な上、犬は家族ではなく食料である国で作られたペットフード。。。
僕は心配でしかありません。。。。
人にも躊躇なく非衛生的な事が出来るならペットはなおさらひどい事をするんじゃないだろうか・・・
って不信感を抱いてしまっても仕方ないのではないでしょうか??
僕はそんな危険性がある韓国産のフードを、自分の大事に与える気に正直言ってなれません。
ロイヤルカナン韓国製を大事なペットに与えようと思う日本人が一体何割いるのでしょうか??
(なおこの記事は過去のブログの記事の再アップの為、2014年度の情報が多いですが)
ロイヤルカナンに電話した人によると。どの商品を韓国工場に移行するかの発表は2017年の工場立ち上げ直前にするそうだ
現2019年度において、韓国産のロイヤルカナンで、日本に流通しているのは、
- ・ロイヤルカナン 犬用食事療法食「満腹感サポート ドライ 1kg, 3kg, 8kg
- ・猫用食事療法食ドライ pHコントロール1:500g, 2kg, 4kg
・猫用食事療法食ドライ pHコントロール1フィッシュテイスト:500g, 2kg, 4kg
・猫用食事療法食ドライ pHコントロール2:500g, 2kg, 4kg
・猫用ベッツプランドライ pHケア:2kg
・猫用食事療法食ドライ ユリナリーS/O:500g, 2kg, 4kg
・猫用食事療法食ドライ ユリナリーS/Oオルファクトリー:500g, 2kg, 4kg
・猫用食事療法食ドライ ユリナリーS/Oオルファクトリーライト:500g, 2kg, 4kg
・猫用食事療法食ドライ ユリナリーS/Oライト:500g, 2kg, 4kg
ロイヤルカナンのホームページにおいて、以下のリンクに説明が書いてあります。
ロイヤルカナン ベテリナリーダイエット 猫用食事療法食『pHコントロールシリーズ』および『ユリナリーS/Oシリーズ』、猫用ベッツプラン『pHケア フィッシュ』
ということで、
今現在、ロイヤルカナンを使っているが、韓国製品という事で、製品を変えようかなと考えられている方もいらっしゃるかと思います。
となると、嗜好性がロイヤルカナンと似ている商品に移行出来ればいいのですが、
移行先に悩むところです。。
そこで、今から、新たな話題となります。
キャットフードの成分や添加物を知り、
パッケージの読み方を理解することで、
今まで漠然としていたフード選びに、明確な判断基準を見につけ、
代替品を探す時の参考になればいいなと思い、
獣医学生的視点で記事に出来ればと思います。
キャットフードの基礎知識 その1は、
「キャットフードの種類」
キャットフードは含んでいる水分の量により、幾つかの種類に分類されます。
毎日同じフードを食べていると、
にゃんこ達も、ちゃんと味を理解しているのですから、たまに飽きが来てしまうこともあります。
そのような時は、ちょっと食感や匂いの違ったフードを与えてみると、食欲が回復することがあります。
以下は水分含有量によるキャットフードの種類をまとめました。
〇ドライタイプ
「ドライタイプ」とは水分含有量10%以下のキャットフードのことです。
水分含有量が13%以上では、カビが生えたりするので12%以下に保つ必要があります。
安全性を考慮して多くは水分含有量10%以下の表示をしているメーカーが多いようです。
開封したら酸化が始まるため、開封後は直射日光を避けて密閉保存が必要となります。
〇セミモイストタイプ
「セミモイストタイプ」とはいわゆる「半生」のことで、
水分有料25~30%の発泡していないキャットフードを指します
品質保持の為に砂糖や防カビ剤等の添加物を使用し、また水分保持のために湿潤調整剤を添加します。
なお水分含量は同じでも、加熱発泡処理されているものはソフトドライとして区別されます。
〇ウェットタイプ
「ウェットタイプ」とは水分含有量75%以上のキャットフードです。
においが強く肉の食感が残っているため、猫の満足度も高くなります。
ただし価格がやや割高なことと、食べかすが残りやすいため歯石や口臭の原因になりやすいのが難点です。
残した場合はラップして冷凍保存が必要です。
キャットフードの選び方 その2
「キャットフードの実態」
さきほどの、「キャットフードの種類」にて、
どのような種類のキャットフードがあるか羅列しましたが、
では、どれを選べばいいのかを疑問に思うかもしれません。
その前に、「キャットフードの実態」を書けたらいいなと思います。
今現在売られているキャットフードは、何種類もあると思いますが、
どんなキャットフードを与えたらいいのかは、
猫飼いをしていたら、これは本当に大きな問題であり、宿題であり、悩みです。
ただ嗜好性や経済性の問題だけでなく、
食べ物はその子の健康を左右する重要な要素だと考えるから、
当然の事ですね。
猫の食事にとって、猫は肉食動物ですから、良質な動物性たんぱく質は特に重要です。
が、しかし、
スーパーやディスカウントショップで一般的に売られている安価なキャットフードを考えてみてください。
例えば、ドライフードを例にあげたいと思うのですが、
加工して水分量を10%前後まで減らしてあるので、
原料には、その何倍もの重量のお肉や魚が使われているはずです。
なのにですよ、
スーパーやディスカウントショップで一般的に売られているキャットフードが、
安価な値段で済むのはおかしいと思いませんか??
ここで、今回の、もっとも重要なポイントである、
「キャットフードの実態」に、関してです。
「キャットフードの実態」には、恐ろしい事実があります。
例えば、アメリカでは肉の基準としてランク付けがされていますが、
一番品質の高い物は霜降り・テンダーカットなどの1ランク、Prime。
段々とランクは下がり、7ランク以下だと人間の口に入らなくなります。
その肉の基準で、ペットフードに多く使われているお肉に「4Dミート」というのがあります。
(7ランクよりもっとした、9ランクのものです)
“死亡した・死にかけている・病気の・負傷した”という分類の肉です。
頭文字の「Dead:死骸」「Diseased:病気」「Dying:死にかけ」「Disabled:障害のある」の頭文字ですね。
言い換えてしまえば、
人間の食用としては不合格の、廃棄処分されるランクの肉のことです。
このような、廃棄するべき肉を使っている場合が多いのですから、
スーパーやディスカウントショップで一般的に売られているキャットフードは安価に提供出来るのではないでしょうか。
最近では、輸入物を中心に、良質なキャットフードも徐々に増えて来つつあります。
「人間が食べられるランクの原料で作られ、合成保存料無添加」
所謂、ナチュラルフードやプレミアムフードと呼ばれるキャットフードです。
ただ、
これらのフードですら、
実際にペットフード販売店のオーナーが独自の検査機関に提出して調べたところ、
無添加を謳った某メーカーのフードから、微量の保存料が検出されたという例もあるようです。
メーカー側の表記をそのまま信じられないのは、なんとも辛いところなのですが、
そこは、情報社会
色々と、調べあげれたらいいなと思っております。
キャットフードの選び方 その3
「キャットフードの成分一覧」
市販されているキャットフードのパッケージには成分表が記載されております。
普通のキャットフードの一覧には、
「肉」や「ミート」という文字があり、
なんとなく人間用の食品をイメージしてしまいがちです。
が、
実際は少し違ったものを指し示していることがあります。
以下で、具体的な記載成分とその定義について調べたので書いていこうと思います。
〇肉・ミート
肉・ミートとは、処理された動物から取れた汚染されていない肉で、
骨格筋または、舌、心臓、横隔膜、食道などにみられる横紋筋肉のことを指します。
これらに付属している皮、腱、神経、血管、脂肪は含んでも含まなくてもよいとされています。
多く使用されている動物は、鶏、七面鳥、牛、ラムなどです。
〇肉副産物・ミート副産物
肉副産物ミート副産物とは、動物の体から肉部分を除いた、汚染されていない、かつ精製されていない組織のことを指します。
組織とは、肺、脾臓、腎臓、脳、肝臓、血液、骨、胃腸(含有物は除く)などのことで、
毛、角、歯やひづめは含まれていません。
〇肉粉・ミートミール
肉粉・ミートミールとは、
カルシウムの含有量がリンの2.2倍を超えていない、
血液、毛、ひづめ、角、くず皮、糞、胃腸(含有物を除く)部分を精製して脂肪を除いたものを指します。
〇穀物
穀物とは、米、玄米、小麦、大麦、とうもろこしなどを指します。
〇脂肪
脂肪とは、鶏脂肪、魚油、ひまわり油などを指します。
酸化すると有害物質になるため、酸化防止剤や添加物投与対象となっています。
〇ビートパルプ
ビートパルプとは、甜菜(ビート)から糖分を搾り取った後の残りかすの事です。
〇ダイジェスト
ダイジェストとは、フードの表面に吹き付ける脂肪を加水分解したものです。
〇ミートボーンミール
ミートミールとの違いは肉の他に骨も含んだものを精製したものです。
リンを最低4%含みます。
その他はミートミールと同じです。
(ミートミール:血液、毛、ひづめ、角、くず皮、糞、胃腸(含有物を除く)部分を精製して脂肪を除いたもの)
キャットフードの選び方その4
「合成保存料」
最初に、結論から言ってしまうと、
ほとんどのキャットフードには、
人間の食品には添加が認められてないような危険な合成保存料や、
発ガン性のある合成保存料が数多く使われているようです。
添加物である、合成保存料はたくさんありますが、体にとって必要な物質はただの一つもありません。
つまり無いに越したことはないものばかりです。
2009年6月1日より愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律が施行され、
これによりペットフードの製造業者は、原則として添加物を含む全ての原材料名を表示することが義務付けられました。
では、具体的に合成保存料・合成添加物とはどのようなものなのか。
以下に、代表的な添加物の一覧リストを載せました。
キャットフードのラベルを読むときなどの参考に出来たらと思います。
〇プロビレングリコール
プロビレングリコールは半湿潤(所謂、半生)フ-ドに、
保湿作用、制菌作用、カロリ-源、甘味成分などの目的で使用されています。
プロピレングリコ-ルを与えられた犬には臨床的、血液学的影響は見られませんでしたが、
猫では赤血球にハインツ小体の増加や赤血球数の変化
そして、腸閉塞や癌性の腸障害などの消化器官の問題となり、
キャットフ-ドに使用することは好ましくないとされます。
また、有害な化学物質で、不凍液も同じ物質です。
〇エトキシキン
エトキシキンは元々、ゴムの生産に用いるために開発されました。
一部「枯葉剤の原料」という噂がありますが、
枯葉剤の原料ではなく「枯葉剤の酸化防止剤」として使用されていたというのが真実のようです。
ビタミンEよりも優れた抗酸化作用があり安価で、少量であれば健康に害はないと主張するメーカーもあります。
しかしそう言い切るだけのデータがそろっているわけではなく、今もって猫に健康上の問題を引き起こす危険性は残されている物質です。
日本では飼料への添加は認められていますが、人の食品添加物として使用されたことはありません。
また、農薬としての使用も禁止されており、
ダイオキシン系の最強の発ガン性物質と言われています。
毒性は生存している個体にはガンやアレルギーとして現れ、繁殖の際の胎児には奇形として影響します。
〇BHA(ブチルヒドロキシアニソール)E320と表記される場合もあります。
1940年頃から、ガソリンの抗酸化剤として使われていたもので、
急性毒性が強く、発ガン性の危険がとても高いものです。
1956年には日本でも食品添加物として使用することが認められ、
現在では、魚介冷凍品と鯨冷凍品や、チューインガム、油脂、バター、魚介乾燥品、魚介塩干品、乾燥裏ごし芋などへの限定的な使用が認められています、
が、
他の、人の食品には使用禁止となっています。
アメリカでの実験報告によれば膀胱がんや甲状腺がんを誘発する危険性を否定できないと言われており、
名古屋市立医大での、ラットの発ガン試験で、
BHA無投与のオス・メスとも全く発ガンしなかったのに対して、
BHAを与えていたラットには前胃に腫瘍が発生、
扁平上皮癌、前癌症状である乳頭腫などができたのを含めると、オスは100%、メスは96〜98%に及んだというレポートがありました。
〇 BHT(ブチルヒドロキシトルエン)E321と表記される場合もあります。
石油抗酸化防止として用いられたのが始まりの酸化防止剤で、
主原料はクレゾール(原料はコールタール=発ガン物質)とイソブレチン(麻薬作用がある=麻薬剤)。
これらは、発癌性の疑いあります。
脂肪組織に蓄積する傾向があり、
食餌内容に油分が多くなればなるほど毒性を増強させ、他の物質と協力しても毒性を高めることがあります。
急性毒性、慢性毒性、特殊毒性とがあり、
急性症状としてケイレン、失神、肺水腫、腎臓病、貧血、中枢神経の重い障害を発症する可能性あり。
特殊毒性のテストでは、ラットの食餌に10%のラード、BHT0.1%を添付すると交配により得られた新生仔に無眼球症がみられたというレポートありました。
人間の食品の場合BHTには使用基準量が定められているが、他の薬品と併用された場合の相乗毒性の試験は全然行われていません。
〇亜硝酸ナトリウム
亜硝酸ナトリウムは保存料として、また赤色着色剤として広く用いられています。
肉の色素と化学反応を起こして鮮やかな赤色に発色し、肉が黒ずむのを防ぎます。
また魚卵、魚肉、食肉に多く含まれるアミンという物質と胃の中で化学反応を起こし、
ニトロソアミンと呼ばれる強力な発がん性物質が生じます。
〇ソルビン酸カリウム
ソルビン酸は、1959年にナナカマド(バラ科の落葉高木)の未熟果汁に発見された天然に存在する物質です。
保存料として使用されます。
〇グリシリジン・アンモニエート
グリシリジン・アンモニエートは安全性が完全に確認されたわけではない甘味料。
人間への使用は禁止されています。
〇没食子酸プロピル
没食子酸プロピル(ぼつしょくしさんぷろぴる)は、
フードの損傷を遅らせるために用いる化学物質で、肝臓の損傷を引き起こす疑いがあります。
〇赤色3号
赤色3号はラットに投与した実験では、赤血球の数が減少してヘモグロビン値が低下すると言われています。
ラット2世代目に対して、0.1~4%を餌に混ぜて食べさせた実験では、二代目のラットに甲状腺線腫の明らかな増加が観察されたというレポートがありました。
〇赤色102号
赤色102号は、2%を含む飼料を、ラットに90日間食べさせたところ、
赤血球数が減り、さらにヘモグロビン値、GOT、GPTの低下が認められました。
また、赤色102号を3%含む餌をラットに1年以上与えた実験では、
次第に食欲がなくなって体重が減り、心臓や肝臓が体重に比べて重くなったという報告もありました。
人間ではジンマシンを起こすことが知られています。
〇赤色105号
赤色105号は、0.04%を含む餌をラットに20ヶ月間食べさせ続けた実験では、
2ヶ月以降食べる量が減り、成長が悪くなりました。
また1%を含む餌の場合、甲状腺の重さが増える傾向が観察され、GOTとGPTが明らかに上昇したと報告されています。
〇赤色40号
赤色40号は発がん性物質の可能性が示唆されています。
〇青色2号
青色2号はウイルスに対する猫の感応性を増大させることが証明されています。
〇合成調味料
合成調味料は、各メーカーが合成してフードに風味を与え、猫の嗜好性を刺激する目的で添加されます。
調味料の安全性を確認することは難しく、仮にメーカーに直接問い合わせても
「製造ノウハウの関係上、具体名はお答えできません」等の回答が来る可能性が高いです。
色々と、添加物である、合成保存料を使用していないフードは無いのかと思い調べましたが、
一握りのナチュラルフードくらいしか、合成保存料を使っていないフードはないのが現状でした。
合成保存料は、主に酸化防止剤として使用されており、
メーカー側からしたら、
「ペットに安全な範囲の合成保存料を入れたフードの方が、合成保存料を入れずに酸化してしまったフードより害が少ない」
と言うでしょう。
そうなれば、
フードを酸化させないための合成保存料は
「必要悪」
という位置づけになりますね。
確かに、
酸化したフードの毒性は、とても強いものであり、
だから当然、酸化防止は必要です。
でも、なぜ多くのメーカーは、天然の成分を使って酸化防止せず、有害な合成保存料を使うのでしょうね。。。
答えは、合成保存料の方が安価だからなのではないでしょうか・・・
そして、合成保存料の方がフードを長持ちさせることが出来て、
賞味期限も長く延ばせる事により、在庫をそんなに抱えなくてすむ。
これは、必要悪ではなく「利潤の追求」になってないかなと、僕は疑問に思います。
「食の安全」
まだまだ、追求して、知識をつけていく必要がありそうです。
キャットフードの選び方その5
「キャットフードの表示」
キャットフードのパッケージに表示される項目には、
大きく分けて、
①ペットフード安全法で義務化された項目
②ペットフード公正取引協議会の公正競争規約が規定している項目
の2つがあります。
①ペットフード安全法で義務化された項目
2009年6月1日より愛玩動物用飼料の安全性の確保に関する法律が施行され、
製造業者名や賞味期限などの表示が義務付けられました。
以下の5項目は、ペットフード安全法で義務化された表示項目です。
⑴ペットフードの名称
⑵原材料
キャットフードの用いられている原材料の詳細に関しては、キャットフードの選び方その3にて。
また、原則的に、添加物を含む全ての原材料の表示が義務化されています。
添加物に関しては、
キャットフードの選び方 その4 「合成保存料」にて記事を書いています。
⑶賞味期限
賞味期限は基本的にはアラビア文字で記載されており、
また賞味期限がメーカーにより設定される場合は、3年を超えないことが義務付けられています。
⑷事業者名および住所
「製造者」・「販売者」・「輸入者」など事業の種類を明記した上、事業所の住所が記載されます。
⑸原産国
ペットフードの最終加工工程が行われた国を表します。
原材料がアメリカ産でも日本で加工されれば原産国=日本と表記されるので、
ここは、特に神経を使うポイントです。
②ペットフード公正取引協議会の公正競争規約が規定している項目
ペットフード公正取引協議会が公正な競争の確保と消費者保護のため、
表示に関する事項について自主的に設定されたルールで、
公正競争規約と呼ばれるものです。
設定されたルールとして、
⑴フードの目的
⑵給与方法
⑶成分
⑷内容量
等が、ルール化されています。
その中でも、
しっかり、理解しておかなければならないのが、
⑴フードの目的です。
フードの目的には、主に3種あり、
⒜総合栄養食
総合栄養食とは、犬や猫が必要とする栄養基準を満たした、「毎日の主要な食事」として与えるためのフードの事を指します。
新鮮な水と一緒に与えるだけで、それぞれの成長段階における健康を維持することができるように、 理想的な栄養素がバランスよく調製されているものの総称です。
⒝スナック
スナックとはいわゆるおやつのことで、
それだけでペットのエネルギーや栄養素を完全に補うことは好ましくありません。
⒞その他の目的
特定の栄養を調整する、カロリーを補給する、あるいは嗜好増進などを目的としたペットフードです。
「総合栄養食」ではないために、これを補うために与えなければならない食事の内容や量などを明記しなくてはなりません。
主に、一般食、栄養補完食、カロリー補完食、副食、特別療法食のいずれかの表記となっていると思います。