どうもF.TOMOCHIKAです。
つい先日、獣医の国家試験の合格発表があったようで、うちの大学は結果が散々だったようですが(笑)
色々と、どうだったか、今年卒業の6年と呑みながら聞いていましたが、
自分達も、あと2年も無く国家試験を迎えると思うと、今のままでどうこう戦えるかと言えば、全然戦える気もしないのですが、
CBT→ゼミ活動→プレテスト→模試→卒業試験→そして国家試験と順当にクリアしていければ、未来は明るいのかな〜なんてのも思ったり思わなかったり。
昨今、世間を賑わしている、
【コロナウィルス】
このウィルスに関して世間ではテレビ等で、
「何人感染しました。」「予防としてはどうです。」「日経平均株価が下落しました。」
なんて情報が出てきますが、
では、「コロナウィルスってなんなの??」という情報を全然メディアは説明してる気がしないんですよね。
【敵を知るにはその敵の情報を頭にいれたい】
そして、敵の情報を今の段階で分かり得る情報を知った上で予防していきたい。な、と思ってます。
というわけで、今回はコロナウィルスとは何ぞやという事に関して記事にしていきたいと思います。
先程、獣医学部のお話をさせてもらった時に、【国家試験】というワードが出てきましたが、
【国家試験】にもウィルス分野は出てきます。
このウィルス分野は、感染症分野の中の一つであり、
【感染症分野】は、
・ウィルス学
・寄生虫病学
・細菌学
この3つに大別されます。
この中で、コロナウィルスは、名前の通り、ウィルス学に分類される所に所属しており、
ウィルスであり細菌ではありません。
(この前テレビで専門家として紹介されてた人間なのか知りませんが、「この菌は・・・」って言っているのを聞いて即座に、これは「ウィルスだ!!」ってツッコミを一人で入れた記憶があります(^_^;))
この感染症分野は重要で、この感染性が原因とされる病気等を研究する学問
例えば、
病理分野
人獣共通感染症分野
等に発展していく重要な基礎分野であると思います。
ただ、僕もですが大概の学生は、この感染症分野苦手な人が多いんじゃないかなと思います。
僕らはこの、ウィルス・寄生虫・細菌などをひとまとめで、
「ちっちゃいものクラブ」
って言ってます(笑)
僕は、特にこの「ちっちゃいものクラブ」が嫌いで、理由はめちゃくちゃ膨大な量を暗記するから。
そうはいっても、勉強しないといけないものはいけないので、さっそくコロナウィルスに関してご説明を。
【コロナウィルスとは??】
・コロナウィルスの病原体
コロナウィルスは、
ニドウィルス目・コロナウィルス科・コロナウィルス亜科
①アルファコロナウィルス属
②ベータコロナウィルス属
③デルタコロナウィルス属
④ガンマコロナウィルス属
に分かれます。
(大きいくくりから順に、目→科→亜科→属)
(*人は、霊長目真猿亜目ヒト上科ヒト科)
・コロナウィルスの構造
コロナウィルス粒子は、ほぼ球形の形をしています。
この粒子の中には、直鎖状のプラス鎖RNA(←このウィルスがRNAが故に、検査をするのが大変)が存在し、
粒子の表面には、突起物がある。
この上部の絵を見ていただきたいのですが、
【S】と矢印があるものがあると思います。
これを、S蛋白質と呼び、王冠に似ている事から、”corona”ラテン語で「王冠」という意味で、
コロナウィルスと命名されたようです。
・現段階で分かってるヒト・動物に感染するコロナウィルス
【ヒトに感染するウィルス】
ヒトに日常的に感染する4種類のコロナウイルスは、
ヒトコロナウィルス229E株、ヒトコロナウィルスOC43株、ヒトコロナウィルスNL63株、ヒトコロナウィルスHKU1株があります。
風邪の10~15%(流行期35%)はこれら4種のコロナウイルスを原因となり、冬季に流行のピークが見られ、ほとんどの子供は6歳までに感染を経験します。
1960年代にヒトコロナウィルス-229E株と、ヒトコロナウィルスOC43株が発見され、
2000年代に、ヒトコロナウィルスNL63株とヒトコロナウィルス-HKU1株が新たに発見されました。
また、229E株とNL63株は、アルファコロナウィルス属に分類され、
OC43株とHKU1株は、ベータコロナウィルス属に分類されます。
【症状は??】
○アルファコロナウィルス属
・ヒトコロナウィルス-229E株・・・上気道炎(鼻炎・咽頭炎)
・ヒトコロナウィルスNL63株・・・ 下気道炎(細気管支炎・肺炎)
○ベータコロナウィルス属
・ヒトコロナウィルスOC43株・・・上気道炎
・ヒトコロナウィルス-HKU1株・・・下気道炎
以下に詳しい説明
・1960年代に発見された、ヒトコロナウィルス-229E株と、ヒトコロナウィルスOC43株は、風邪の原因ウィルスとしては、重要であり一般的である。
2〜4日の潜伏期の後、鼻汁過多・鼻閉・くしゃみ・咽頭痛などの上部気道炎を呈します。
平熱の場合が多いいが、約20%の症例で、37℃〜38℃の発熱がある。
数日で回復するも、獲得免疫は弱く、再発する可能性が高い。
・2000年代に発見された、ヒトコロナウィルスNL63株とヒトコロナウィルス-HKU1株は、
1960年代に発見された、ヒトコロナウィルス-229E株と、ヒトコロナウィルスOC43株よりも病原性が強い。
【治療法は??】
特異的な抗ウィルス薬はない。
呼吸困難・発熱・下痢などに対する対症療法がメイン