獣医学生のつぶやき

「有害な食べ物と植物」に関しての考察

過去のブログの記事の再アップです。

 

 

 

 

昔の、記憶を遡りますと(20年以上前)、

 

実家は、近所には迷惑だったかもしれませんが、

 

猫屋敷で、地域の野良猫(今で言うところの地域猫)が住み着いているような家でした。(常時20匹ぐらいいました)

 

地域的に、良かったのが、猫に寛容な人ばっかだったので、

 

皆、それぞれ猫に勝手に名前をつけているような地域柄だったので、自ずと僕も、猫好きになったのかもしれません。

 

うちでは、ちびちゃんって呼んでた縞柄の女の子も隣の家でははなちゃんでした(笑)

 

でも、野良猫(地域猫)は、やはり野良猫(地域猫)であって、

 

寿命は短いのです。

 

 

完全室内飼いの猫の平均寿命は15歳

 

外へだす半家猫は平均8~9歳

 

野良猫は3~4歳だそうです。

 

野良猫の寿命は3歳、良くて4歳、5歳を越えるのはまれです。
(このデータは、ある年齢以上まで成長した野良猫たちの統計なので、大半の野良猫は、冬に生まれた赤ちゃんとかは寒さで死んじゃいます。)

 

ある一定まで成長した野良猫も、交通事故・病気・栄養障害等危険はつきものです。

 

野良猫は怪我や病気になっても病院に連れて行ってくれる人は少ないでしょうし。。。

 

結局悪化して人知れず死んでしまう・・・

 

少しでも不幸な子が減る世の中になって欲しいものなのですが。。。。

 

と、記憶を遡っていて思った事として、

 

やはり、無知というのは怖いものだなと。

 

 

あの当時は、人間の食べる物を、何の気もなくあげていましたが、

 

それが結果的に、野良猫にとって悪影響だったかもしれません。

 

というわけで、今日は、

 

猫にとって有害な食べ物と植物について紹介出来たらなと思います。

 

猫が、よく食べ物で中毒症状を起こす月は、12月と言われています。

 

それは、クリスマスシーズンに飾る人が多い花で

 

 

ポインセチア

シクラメン

 

等は、猫が食べると中毒症状を起こします。

 

どうしても飾りたい人は、造花をオススメします。

 

 

 

他にも、パーティーなどをして、アルコール類を飲んでしまったとか。

 

猫は、用心深く学習能力にも優れているので、

 

子猫期に適切な食体験をしていれば、食事とそうでない物の区別ははっきり出来るはずです。

 

うちの、あやちかは、人間がお刺身を食べていても見向きもしません。

 

なので、有害な物を自ら食べるという事は少ないでしょう。

 

有害な物は、部屋から撤去するか安全な場所に片付け環境を整える必要があります。

 

要は、猫に有害な物はたくさんあるのですから、

 

食べ物に関しては、キャットフード以外はあげないに越したことはないのです。

 

 

危険な食べ物・飲み物等ですが

①ネギ類・・・犬といっしょで、赤血球を破壊し、貧血等を起こす。

②骨付き肉・魚・・・消化器官を傷つける

③イカ・タコ・エビ・・・猫にとってビタミンBを破壊してしまう酵素が入っているのでオススメしない

④ぶどう・・・腎不全の原因になる

⑤お菓子・・・特にチョコレート(中毒を起こす成分があって命に関わる)。他のお菓子は糖尿病等を誘因

⑥アルコール類・・・摂取量が多いと死に到る。少量でも、嘔吐や下痢等の症状が出る

 

危険な植物

①ユリ・・・嘔吐、下痢、呼吸困難、全身麻痺などを誘因

②アロエ・・・樹液に含まれる成分が危険。体温低下や下痢を引き起こす

③アサガオ・・・種に毒。嘔吐、下痢、血圧低下を引き起こす

④スズラン・・・花・茎・葉どこもかしこも毒性が強い。心臓に負担をかける

後は、先ほどのポインセチアやシクラメン等

 

という感じで、猫にとって危険な植物も紹介しましたが、猫にとって危険な植物はまだまだあって、

 

700種以上あると言われています。

 

 

しかし、

 

猫は、純肉食動物ですが、草を食べる習慣があります。

 

それは、毛玉を吐き出すため、繊維質を補う為と様々な理由があります。

 

ここで、猫飼いあるあるですが、夜中に電気が暗い状態で、トイレ等に歩いていたら、ビチャっとなんとも言えない感覚のものを踏む事があります(苦笑)

 

 

食用には、猫草を用意し、その他の植物は猫が届かない場所に置くのが賢明です。

 

長々と書きましたが、

 

猫によいとされている食べ物・植物でも、与えすぎはよくありません。

 

飼い主が正しい知識を持つ事が大切です。

 

大切な、家族を、しっかりと長生きさせてあげましょう☆

 


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