過去のブログの記事の再アップです。
「腸は第二の脳である」
最近の研究で、腸は独立して生きてるという事が分かっているようです。
脳や脊髄から独立して営んでいるという、その証拠として、交通事故で脊髄を損傷しても、脳が働かなくなって植物人間のように脳死の状態になっても、腸は正常に働き続けるそうです。
アメリカに神経生理学者のマイケル・D・ガーション医学博士という方がおられますが、
彼が書いた「セカンド・ブレイン=第2の脳」と言う本の中で、この事実を発表し大変な話題となりました。
そんな、大事な腸だからこそ、便の異常は、大事な身体のシグナルなのです。
人間でそうなのですから、当然、猫の便の異常も、大切な身体のシグナルです。
猫飼いが必ず経験してるにゃんこの病気は下痢じゃないでしょうか。
うちのあやちかも生前、何度か下痢をしました。
下痢の原因は、
○食餌による下痢
○感染による下痢
○薬品や化学薬品による下痢
○内臓疾患による下痢
○異物の摂取 etc.
と、様々な下痢の要因があり、ただ単なる風邪だなと思わず、すぐに病院に連れてってあげましょう。
あやちかの場合、便を病院に持って行きましたので、顕微鏡でチェックしてもらいました。
なお、お尻から直接うんちを取ることもできます。
(体温を計るとき体温計をお尻に突っ込むんで、そこにうんちがくっつくので、それでも見てもらえるのです、ただ、あの、体温計をお尻に突っ込んだ時の、あやちかがなんとも味わい深い顔をするので、こちらも何とも言えない顔になります(笑))
それで、あやちかの場合、便を検査してもらったら、寄生虫が発見されました。
この現代日本、衛生に特に気を使ってるお国柄ですので、僕も初め、寄生虫がいると言われびっくりしましたが、
野生動物はそりゃ寄生虫の一つや二つ保有しているのは当たり前、
人間が歩く足元などには当然います。
今回の原因は、その靴の裏とかに付いたのを家まで持って帰ってしまったのでしょう。
治療としては、お薬をもらい、家で投薬治療でした。シロップタイプで、スポイトで口に直接入れました。
ただ、寄生虫は、猫だけの問題ではありません。
近年のペット家族化に伴って、「ズーノーシス(人獣共通感染症)」が問題となってきており、ペットから人間に、逆に人間からペットに病気(寄生虫や細菌、真菌等)が感染する危険性が高まっています。
でも、ただただ怖がっていても仕方ありません。
2006年に施行された改正動物愛護法で、「動物に起因する感染症の予防のために注意を払うこと」は飼い主の責務と定められていますし、ワンちゃんネコちゃんと楽しい生活を送るためにも、しっかりとしたルール設定と対策を練るべきです。
うちでは、外から帰った時は、ニャン・ワンを触る前に必ず手を洗う。
うんちや嘔吐物を片付けた場合は、手に触れていなくても必ず手を洗う。
家に帰ったときは、靴を一旦叩いてから入る。
年に数回病院にいく時は、便の検査をしてもらう。
この程度でも、リスクは減らせると思います。
ぜひ、猫飼い・犬飼いの人は、ニャン・ワンの便の状態を毎回チェックしてあげて下さいね。