獣医学生のつぶやき

家で出来る一般的身体検査(その1)

どうも、F.TOMOCHIKAです。

 

皆さんには、ご家族である「ワンちゃん・にゃんこ」

 

はたまた、

 

このブログを読んで頂いている方には、もしかしたら、「牛さん・馬さん」と一緒に過ごされている方もいらっしゃるかと思います。

 

今回は、おうちの「ご家族」の小さな変化を毎日のルーティンでいち早く気付ける、

 

おうちで出来る「身体検査」をご紹介出来ればいいなと思い、記事を書かせていただきます。

 

 

 


「紅葉の中の紅葉(もみじ)」

 

 

私事ですが、現在、僕は、大学にて、生産動物内科学を専攻している五年生で、

 

五年生もあと数ヶ月で終わりを迎えようとしてます。

 

内科学を専攻している身としては、常に考えている事があります。

 

それは、

 

切らない・打たない・削らない

 

・切って手術をしない
・ショックな状態まで放置して、点滴等を打たない
・足の病気なので、蹄や骨等を削らない

 

 

僕は、この「切らない・打たない・削らない」をモットーにゼミ活動をしてます。

 

 

そのためには、「食事で身体を作る・ワクチンで免疫をあげる・早期の疾病の発見

 

 

この3つが大事だと思ってます。

 

今回の記事では、「早期の疾病の発見」の繋がりが強い話になると思います。

 

ゼミ活動にて、五年生の終わりを迎える時期になりますと、後輩に色々と教える立場になってきます。

 

他の同級生もしかりですが(同級生なんで何も言わないですけどね。)、

 

後輩に、「さー、牛を診察してみよう」と言った時に、非常に気になる点が一つあります。

 

 

それは、

 

 

「牛を診察してもらった際に、聴診器を使って所見を取る事に熱心になる」事です。

 

 

僕は、その場合、

 

「聴診器で聴く事は最後のステップだよ」

 

と言うようにしてます。

 

牛でも、犬でも、猫でも、馬でも、動物を診察する場合は全て同じ事ですが、

 

「診察をする」というのは、あくまでも、「聴診器で聴く事」だけではありません。
(獣医学生は、総じて聴診器で聴いて、診察をしてるごっこ遊びをしたい傾向があると思ってます。)

 

僕の中で、「診察」というのは、

 

4つに、分類されていると思ってます。

 

 

 

まず、始めに、

 

視診

 

よく視る事です。

 

 

 

 

 

次いで、

 

嗅診

 

異常な臭いがないか嗅ぐ事です。

 

 

 

 

 

3つ目に、

 

触診+打診

 

身体をくまなく触り、弾力や傷や痛がったりしないか等をチェックする事です。

そして、最後に、「聴診」です。

 

「視診」「嗅診」「触診」

 

 

例えばこのような事だと思います。

・活気はありますか??
・立ち方はどうですか??
・立ったときの姿勢はどうですか??
・眼球は陥没してませんか??
・身体は、熱いですか??冷たいですか??
・耳は立ってますか??
・むくみはありませんか??
・皮膚の弾力はどうですか??
・尾に力はありますか??

 

 

このような、所見をしっかりと取る事で、隠れた疾病を見つける非常に有効な手段になります。

 

次回からの記事にて、また詳しく一般的な身体検査をご紹介出来ればいいなと思います。